Posted on Posted in E46 M3

みなさんこんばんは!

しゃっちょです☆

 

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めちゃくちゃまた長いです。こだわりブログです。
最後までしっかり読んでいただけたらTECH-Mの事が少しわかって貰えると思いますが、面倒くさいかたはイイねだけお願いします(笑)

さて、

題名にある通り、最近またE46 M3にゾッコンデス。。

前回の龍神もE46 M3 黄色ちゃん で行ったんですが、もう楽しくて楽しくて、嬉しくて嬉しくて・・・

 

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あれ以来ずっと黄色ちゃん乗ってるんです(笑)

M4は、ちゃんとお店に飾ってます(笑)

うちの黄色ちゃんはもう12万キロ走ってます。コレだけ走ってるのに、またハマってしまったのはナゼか??(。´・ω・)?

その理由は、

新しく設計した脚廻りなんですね・・・☆

 

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というか、TECH-Mで脚を組んだら凄くイイ!とか、ストレッチしたら激変!!とか、たくさんの皆様からお褒め頂けるのはなぜか??
って話にもなるんですがね・・・

 

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僕は大学生の時、フォーミュラーカーを、一から作ってました。

学生フォーミュラというカテゴリの競技がありまして、それに参戦するため立ち上げたゼミです。

パイプフレームから設計、溶接も自分たちで。

 

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スプロケットも、フライスや旋盤を使って自作。

 

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エンジンはKawsakiの600ccをスポンサーしてもらって、、、

たくさんの企業にスポンサリングしていただいて。感謝。

こんなマシーンをゼロから作り上げたのです。

 

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すごい本格的でしょ?

僕はモチロン 脚廻りの設計を担当してました(^^♪

サスペンションも作りました。サスペンションジオメトリって、めちゃくちゃ難しいんですよ。

しっかり強度計算して製作しても、どれだけ強度の硬い材料を使っても、ボキボキ折れるんですよ(;^ω^)

まぁそんなこんなの話から、今の脚フェチな僕がいるわけなんです。

話は変わりますが、レーシングカーの脚廻りって、レーシングドライバーは、そろって乗り心地がいいって言うでしょ。

なんでか??

それは、ちゃんと車が宙に浮いてるからなんです。

どういうことかというと、ショックアブソーバーが、限界走行中も基本的に、バンプラバーにも、リバウンドストッパーにも当たらずにストロークしてるってことなんです。

だから、人間って、そういう状態が作れればですが、どれだけ硬くても、乗り心地が悪くは感じないんです。限界はありますけど。

僕が作る脚廻りは、そういったレーシングカーのサスペンションの作り方をします。

みんな気にするのは、どれだけ車高が落ちるか、とか、乗り心地は硬いか、柔らかいか、減衰調整は何段階なのか??多い方が凄い!とか(笑)

僕は、

その車の1輪軸荷重はいくらで、何キロのスプリングを入れるか。
なんです。

前にも少し話しましたが、荷重に対してのスプリングレートで、1G状態(ノーマル接地状態)で何ミリ縮むか。

その縮む量が、伸びのストロークになり、そのストロークに対して何ミリの縮のストロークが取れるか。

これは計算機で計算できます。

さらには走行中、ピストンスピードはMAXで0.55m/secくらいまで想定して、MAX荷重も2Gくらいを想定。

いかにバンプタッチさせずにスイートポイントを出せるかというのがテーマになります。

これも実は計算機で計算できます。

 

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こんな立派な減衰曲線グラフなんかを偉そうに見せられても、ストロークしないと曲線のような減衰出ませんカラね。
バンプタッチしても同じ。今度はバンプラバーの減衰曲線まで必要になるし・・・

まぁそれは置いておいて

そして、想定外の入力でショックが壊れないように、最低限プラスαくらいのバンプラバーをセットしておきます。

 

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かなり小さいでしょ??

だから、結局お客様にとって重要なのは、車高調として車高調整できるというメリットは、

適当に車高だけ合わせられて、美味しいポイントを外してしまうと、デメリットになりえます。

いい例は、クアンタムとか。本当に①から設計してドンピシャで組めたらすごいポテンシャルを発揮しますが、車高選択を間違えたらチーン。だから、クアンタムやってるところはすごいお店だと思います。

色んなお客様に、色んな用途で合わせて、ちゃんとスイートポイントで組もうと思ったら、

僕は、全長調整式にするのが良いと思います。

メーカーはアラゴスタにこだわってます。

 

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全長調整とは、車高を調整する際に、ストローク量はそのままに、ショック全体の長さを調整できるタイプの事を言います。

そして、BMW のフロントはストラットが支流。つまり、ショックアブソーバー本体の剛性も大切になってきます。

倒立ショックは、剛性が確保できるのがメリットです。

だから、うちは、剛性の高さが売りのアラゴスタなんです。

倒立のデメリットは、正立の逆バージョンにするため、もう一つケースが必要で、バネ下が重くなります。

だから、うちは、比較的軽量が売りな、アラゴスタなんです。

だから、アラゴスタなんです。

 

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今日も組みました。

そして、この宙に浮いた減衰のバルブを組む人も、決めてます。一人だけ。うちの脚はすべてある人ひとりにしか組んでもらってません。
その人しか作れないバルブの組み合わせと、僕の今までの経験と知識と、何度も何度もやり取りしてきた人間関係とが織りなす技。

ただ作るだけ、それを付けるだけでも、もちろんダメです。

その車によってそれぞれのボディー剛性がありますので、同じ乗り方してもストローク量には変化が出ます。

だからプリロードを少し変化させたりして、ストローク量を合わせます。

だから最初に足を組む時は、ダストブーツを外して、ストローク量を見れるようにしてます。

 

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知ってます??

ボディー固めてる車両は、逆にショックストローク量が増えるんです。

逆に、ノーマルのままだと、ストロークは減ります。

なぜ??

脱線しますが、ボディー剛性を固めるパーツありますよね、補強プレート系。
これ付けるという事は、剛性アップなのは間違いないですが、ボディーのねじれを抑える。すなわち、ねじれて戻ろうとするボディーというサスペンションの仕事量を、減らす。

ということになるのはわかりますか?

それでも車全体には同じ慣性質量がかかるので、その減った分のエネルギーは、他の部分に分散されるでしょ?

つまり脚廻りの仕事量が、増えます。

だから、ショックがもっと動かないといけません。結果、必要なストロークが増えます。

分かってもらえました??

付けただけじゃダメですよね。やはりそれに伴って脚廻りの強化も必要?ってことを知っておいてくださいね☆

とまぁまた気がついたら、またダラダラブログ止まらねー!!笑

です。

つまり!!!

TECH-M オリジナルのアラゴスタベースのスペシャルショックは、こうして作られてるんです。

直線では芯のあるしなやかさ。コーナーになると驚くロールバランスを体感できます。

イイとか悪いとかではないんです。

しっかりどの領域でも、クルマが宙にあります。

直線はもちろん、コーナーでは、内側も外側も、すなわち伸び側も縮み側も
バランスよくストロークします。
たいていのショックは、外側の縮み側がバンプタッチして止まってしまい、ロールバランスが崩れます。

フルブレーキングでもストロークに残りがあるので、そこからのハンドル操作にも車が追従してくれます。

イイ脚は、安全な脚なんです。

ぜひ体感してほしいなと思って、心を込めて作った脚。

TECH-M スペシャル 車高調 (アラゴスタ typeSベース)

F 12k  or 14k  R 16k  or 18k

有効ストローク量 100mm

伸び側 減衰調整 25段

有効全長調整範囲 70mm

ピロアッパー調整式

硬そうだけど、驚くほどしなやかで、余裕のあるショックです。

価格は定価

40万円(税別)

交換工賃 3万円(税別)

アライメント 2.5万円(税別)

是非一度乗りに来てください♪

もちろんですが、他の車種だって余裕で作れますよ

気になる方はお問い合わせくださいね(^^♪

長々と失礼しました!という訳で、最近売れまくってるうちの脚のCMでした(笑)

 

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イイ脚の入った車ってのは、いいオーラが漂いますね?

最後までお読みくださった方は、すごいと思います。

読んでいただける方にだけ、伝えたいことなので(^^♪

ありがとうございました!!