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TECH-M Motor Journals No.10

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グランクーペがどんどん好きになる。
家族がますます家族になる。
4人を強く繋ぐBMWという名の絆。

 

 ノーズが面白いように入るBMWの走りに心底惚れ込む勝博さん、すこし低い車高がお気に入りのステラさん、
将来はグランクーペに乗ると心に決めている明良くん、後部座席にちょこんと座るおしゃまな恵梨香ちゃん。
BMWのある素敵な暮らしを楽しむ糸川ファミリーをご紹介♪

 

 ご家族四人全員が“グランクーペ大好き!!”と声を揃える、なんとも羨ましいハッピーBMWライフを過ごされている糸川さんファミリー。
聞けば、所属するチームのツーリングやイベントにもいつも家族全員でご参加されていて、
お休みともなると西へ東へ足を伸ばしているご様子。
駆け抜ける歓びをパイロット感覚で愉しむオーナー様が多いなか、糸川さんはなかなかユニークな方といっていいだろう。

 

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 そんな糸川さん、じつは液晶関係のエンジニアとして8年間シンガポールに駐在していた経験が。観光立国なので街中はつねに美しく保たれていて、かつ日本人が溶け込みやすい右側通行スタイル。しかも、日本と同じく改造車には厳しいそう(笑)。そんな“ガーデンシティ”で奥様のステラさんと出会ってご結婚、つい数年前に日本へ帰国された勃興著しいアジアのリアルを肌身で知られる国際派なのだ。
 
「若いときから兄の車を借りて乗り回したり、バイクを購入して通勤や遠出にフル活用したり、とにかくあちこちを走り回るのが大好きでしたね。兄の結婚を契機に自身初となる愛車=チェイサーを購入、ほぼ同時期にフルチューンドのS30Z(!!)も所有するなど、思えば走り屋街道まっしぐらでした。それに雑誌OPTIONとかよく手にしていましたね。なんだか、懐かしいですね。
 
が、シンガポールは東京23区程度の小都市国家ですし、基本的に移動は公共交通機関を利用するのがほとんど。社用車としてクラウンが用意されていましたが、あちらは運転下手が多くてね(笑)。ただ、渋滞緩和と環境確保のために自動車の税金100%(!!)という政策が施行されているにも関わらず、アウディをはじめ高級車をかなりの頻度で見掛けることができました。カローラクラスが購入費1000万円程度、プリウスが購入費1500万円程度もするはずなんですが」
 
調べてみたところ、シンガポールには自動車産業がなく街中を走っている自動車はすべてが輸入車。それゆえ購入価格には関税や船賃をはじめ、さまざまな費用が掛かってくる。そのうえ、新車を購入する場合は政府が発行するCOE(新車購入権)を公開入札にて入手する必要が。COEの価格は排気量によって異なるようだが、たとえば排気量1.6リッター以下の場合ならばおよそ600万円前後が相場だとか。それらを合算した結果、前述したような驚きの価格となり得てしまう。その結果、シンガポールにおける自動車所有率は15%に留め置かれ、観光立国の環境秩序が守られているわけだ。

 

 糸川さんが日本帰国後すぐに購入したのは、マーライオンが最も目撃していたであろうはずのアウディ、それもA5スポーツバック。富裕層が駆るスタイリッシュなデザインが強く脳裏に焼き付いていたからこその選択だ。基本性能が高い一台ゆえ当初はチューニングやカスタマイズを施す予定すらなかったそうだが、それでもサブコンはインストールしていたというから、やはり糸川さん、根っからのクルマ好きである。

 

 「A5スポーツバックはシンガポールでほんとによく見掛けていたんです。奥さんも現地に居るときから随分と気に入っていて、帰国後すぐにチェイサーの車検を通したばかりだったのですが、ディーラーに出向いたところ、けっこう頑張ってくれたので購入を即決しました。最初こそ足代わりとして普通に乗っていましたが、その素性良さからついつい往年の走り屋気分が蘇ってきまして(笑)。輸入車は初めてでしたが、いろいろとネットで検索してみたところ、宝塚にある某プロショップが良いかなと思い、メンテナンスを含めお世話になっていました」
 
 転機を迎えたのは、A5スポーツバックの残高設定型クレジッドの期限が近づいてきたこと。乗り続けるか買い直すかの決断が迫られた頃、すっかり輸入車の魅力にハマっていた糸川さんご夫妻は、輸入車ディーラー巡りを週末ごとに繰り返すことになる。だが、面白いのはここから。じつはお二人ともBMWは眼中にも念頭にもなかったとか。いまや信奉する勢いをもつお二人にして意外な事実の判明である。

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 「シンガポールで数多くのアウディを見掛けたことが購入へと繋がった。そして、いまやすっかり輸入車の虜。ならば、残クレの精算を頃合い良しと考えて、ひろく輸入車全般について見聞を広めてみようか、と。正直に告白しますと、それまでBMWには関心すら抱いていませんでした(笑)。が、上記理由によりディーラーを訪れてみると、意外や意外、グランクーペはどこかA5に雰囲気が似ており、ましてやBMW全般がチェイサーの面影を宿しているじゃありませんか」
 
もちろん、チェイサーとBMWの親和性について多分に真相は真逆なのだろうが、それでも糸川さんご夫婦がグランクーペに第一印象から好感を抱いたことは明らか。たとえば4人家族が長距離を快適に移動できる必要十二分のキャビンスペース、たとえば自動車好きの誰もが認める流麗なフォルム、たとえばスポーティな味付け息づく抜群の運動性能。家族の意見がスムーズに合致したのは言うまでもない。

 

 「この一台を選んだ決め手はスポーティなシートデザインこそ。座り心地良し、ホールド性良し、なによりスタイリング良し。納車時に覚えた高揚感はいまでも忘れられません。でも、慣らし運転をしていた際は辛かったですね。当然ながらアクセルを踏み込めないし、物足りなさばかりを感じて。また、冷静に判断してみると、内装はややアウディのつくりに劣るような気も。購入後すぐは少しばかり後悔していた時期もありました。が、それも2,000kmを超えるまでのこと、慣らし運転を過ぎ、ひとたび開放されたグランクーペは驚くほど魅力的でした。コーナーリング時におけるノーズの入りの良さ、スピードが乗るほどに増していく高い直進安定性、なるほど駆け抜ける歓びとはこのことか、と。」

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 クーペ特有の流れるような肢体が魅惑的なのは間違いない。だが、ファミリーが乗るにはドア枚数が足りず、実用性に欠けるのも事実。その点、新発想の4ドアクーペはスタイリッシュな造形はそのままに、大人数による移動を可能とした画期的なジャンルであり、動力性能はもちろん高い剛性をもあわせもつグランクーペは、それこそBMWの良いとこばかりが凝縮されたエポックメイキングな一台といっていいだろう。

 

 「その後、西日本エリアを中心とするクラブチームに所属、昨年10月には家族でしまなみ街道へのツーリングイベントに参加しました。すると、メンバー全員みなさん速い、速い(苦笑)。私達のグランクーペもその際にはもうレムス製エキゾーストを装着していたのですが、その音はまったく聞こえてこず、そのうえどんなに踏み込んでも置いて行かれてしまう。あげく奥様には“メンバーに比べて車高が高いのではないですか?”とまで指摘されてしまい(笑)。シンガポールは吸排気系の改造には厳しいのですが、フットワークや内装演出には寛容で、それだけにみな個性化を果たすためにがつんとロワードを図るユーザーが多かったんですね。

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 そんなとき、メンバーの会話から“テックエム”というキーワードが出てきました。で、質問してみると堺市にあるBMW専門店の名前であると教えてもらい。帰宅後にさっそくネット検索してみると、なかなか興味深いブログ記事を見つけまして。独自研究に基づく理路整然とした“論文”は、長らくエンジニア畑を歩んできた私が思わずハッとする斬新な内容に満ちていて、いちいち納得がいくものでした。で、試しに連絡を入れるとお忙しいにも関わらず水元代表がこちらの疑問を懇切丁寧に説明してくださった。気づけば、その日の夕刻にテックエムを訪問していました」

 

 現状、糸川さんご家族自慢のグランクーペはストレッチとビルシュタインB14車高調キット、Kpipe製エキゾースト、Pivot製サブコンなどでリファインされている。ルックスが気に入らず25ミリから30ミリダウンへ再調整した二度目の車高調整でやっと“good!”を出してくださったステラさんと、左右4本出しマフラーに大興奮してくれた将来有望な明良くんのためにも、今後はやはりご家族なりの個性が主張できるホイールの変更こそをぜひともオススメしたい。愛情がたっぷり注がれたグランクーペを通じて、家族がますます家族になりますように。

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